変形性股関節症とは、関節軟骨がすり減り股関節に痛みを生じたり、動かしにくくなる、股関節痛の代表的な病気です。
骨の表面を覆い、関節を滑らかに動かす為のクッションである関節軟骨が、すり減ってしまうために起こります。
先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全など、生まれつき股関節の作りに少し問題のある人が、後年に変形性股関節症を発症するケースが多いです。
しかし、老化などの原因によりそういった股関節の異常のない人が変形性股関節症になることもあります。
発症する年齢は様々ですが、思春期は痛みなどの不具合を感じない為気が付きにくく、30~40代になって変形性股関節症を発症するケースが多いようです。
欧米では90%を占めると言われる一次性変形性股関節症は、外傷や股関節の形態の異常がなく、老化やその他の原因により負荷に耐えられなくなり発症すると考えられています。
日本では80%以上を占める二次性変形性股関節症。
これは先天性股関節脱臼や、先天性臼蓋形成不全などの骨や関節の異常や外傷により、二次的に発症したものです。
変形性股関節症は女性に多く発症しています。
これは先天性股関節脱臼等がそもそも女性に多いことと、女性は男性に比べ関節が緩く筋力が弱いこと。
また、女性の骨盤は横に広いので、体の中心から股関節が遠くなると必然的に大きな力が架かってしまう事などが関連しているようです。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:41 | パーマリンク
初期は運動後に股関節やお尻や太もも、ひざの上などに鈍痛が現れ、数日すると治まります。
動き出す時股関節辺りに痛みを感じるようになったら、症状が少し進行した証拠です。
痛む場所は徐々に股関節周りに限定され、その内動作や歩行で股関節の前後が痛んだり、休憩しないと歩けないなどの運動痛が出るようになります。
最終的に安静時も股関節が痛むようになり、その痛みも増して行きます。
股関節に水がたまって腫れたり、痛みで睡眠不足になる事もあります。
痛みが増すにつれ、股関節の動きが悪くなり、次第に大きな段差が上りにくくなってきます。
痛むからといって股関節を動かさずにいると、筋肉が硬直し動きが悪くなり、足を曲げることが次第に苦痛に感じてきます。
歩き方にも特徴が現れ、痛む足をかばって歩こうとしたり、痛みから活動量が減り、筋力が衰えると悪い方の足をついたときに身体が傾き、足を引きずるような歩き方になります。
痛みは股関節だけでなく、腰やひざに現れる場合もあります。
これは筋肉のバランスが崩れ骨盤が傾いたり、股関節の動きを他の部分で補い負担がかかるためといわれています。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:41 | パーマリンク
股関節は骨盤と大腿骨の継ぎ目にあたる部分で、寛骨臼に大腿骨頭がはまり込んで成されていて、前後左右斜と様々な方向に動かすことができる構造になっています。
寛骨臼、大腿骨頭は関節軟骨という弾力のある組織に守られており、股関節の関節が滑らかに動くようになっています。
寛骨臼は深いおわんのような形をしています。
面積が広い為、大腿骨頭と接して体重を受け負荷を分散。
股関節の関節軟骨をすり減らすことなく、長く使い続けることができるのはこのためです。
また、股関節は関節包やじん帯などの筋肉にも支えられており、簡単には外れない仕組みになっています。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:41 | パーマリンク
関節軟骨は弾力性があり、衝撃を吸収します。
加えて摩擦抵抗が少ない為、関節を滑らかに動かすことができるのです。
この関節軟骨が何らかの理由によりすり減り、壊されると変形性股関節症が発病します。
変形性股関節症などの関節症は体重のかかる部位に起きやすく、ひざや脊椎、肘、手指などにも現れます。
過度の負荷が続いたり、外傷を原因とし、軟骨は変性、すり減ります。
軟骨のクッション性や修復能力は加齢とともに衰えていくので、変性の発生率が高まります。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:40 | パーマリンク
臼蓋は骨盤側の凹みにある寛骨臼の一部で、大腿骨頭と接する部分の事をいいます。
臼蓋形成不全では、臼蓋の発育が十分でない為、かぶりが浅くなっています。
先天性股関節脱臼の場合も臼蓋発達が充分に得られず、臼蓋形成不全になりやすくなります。
臼蓋のかぶりが浅いと、大腿骨頭が臼蓋からはみだしてしまい、軟骨の一部分に負荷が掛かったり、不安定な動きをするため軟骨が傷つきやすくなるのです。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:40 | パーマリンク
変形性股関節症は前期~初期~進行~期末期という段階を追い、年単位で慢性的な進行をし、最終的に手術が必要になるケースが多いといわれています。
進行は誰もが同じわけではなく、股関節の形に異常があっても長い間進行しない場合や、生活習慣や保存療法などの要素により、その進み方は千差万別です。
前期はたまに痛む程度で、股関節の形に異常があるものの、軟骨のすり減りなどはまだ見らません。
初期になると軟骨がすり減り、関節の隙間が少し狭くなってきます。無理をすると痛みが強くなります。
レントゲンでは負荷が集中する箇所の骨が白っぽく映ります。
進行期になると痛みが強くなり、次第に動きに制限がかかります。
軟骨のすり減りは更に進行し、臼蓋と大腿骨がぶつかる部分も出てきます。
末期になると痛みも悪化し、関節の動きにますます制限がかかり、日常生活にかなりの支障が出ます。
軟骨はすり切れてなくなり、関節の隙間は完全になくなり、骨同士の接触が積み重なり股関節自体が変形してしまいます。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:40 | パーマリンク
変形性股関節症の検査や診断は以下のように進みます。
まずは問診でいつ頃から、どんな時、どの程度痛むのか。
先天性股関節脱臼や臼蓋不全がなどの病歴等を確認します。
次に視診、触診で歩行や体の傾き、股関節の動き具合や痛み方を見ます。
一般的にはX線検査を行い、これにより関節の形や骨の状態、進行の程度等が判明します。
その他、必要に応じてCT検査、MRI検査、関節造影などの検査を行い変形性股関節症の診断します。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:39 | パーマリンク
股関節が痛むからといって、必ず変形性股関節症というわけではなく、類似した病気である場合もあります。
たとえば突発性大腿骨頭壊死症では大腿骨頭の血行が悪化し骨が壊死しているため痛みを伴います。
原因は不明ですが、ステロイド剤の長期使用やアルコールに関係が深いといわれています。
骨粗しょう症のお年寄りは大腿骨頸部骨折を起こしやすく、ブドウ球菌や連鎖球菌などの化膿菌の感染や結核菌感染により起こる股関節炎、手指、手首、肘、股関節、ひざなど様々な関節に痛みや変形が起こる慢性関節リウマチなどの病もあります。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:39 | パーマリンク
治療には大きく分けて保存療法と手術療法の2つの治療法があります。
保存療法は薬物療法を行い急性期の痛みや進行期や末期の強い痛みに対応する場合がありますが、進行がわかりにくくなってしまうため、基本的にはセルフコントロールを行います。
股関節にかかる負荷は体重の3~10倍と言われており、体重増加はすなわち股関節の負荷の増加であり、食事制限や運動療法を組合わせ体重を調節します。
日常生活の無理な負荷を減らしたり、歩行時に杖を使ってサポートしたり、痛むのであれば安静にするなど、自分の限界を知ったり、痛みを避ける動作を覚えるなどの工夫も必要です。
体重コントロールと併用して、股関節症の患者向けの筋トレやストレッチ、ウォーキング、プールでの水中運動などを行い、筋力の維持、拘縮の改善、関節の血行改善などを行います。
これら保存療法の様子を見、結果が芳しくない場合には手術が検討されます。
手術が決定した場合でも、進行を遅らせる為に上記の保存療法を行うこともあります。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:39 | パーマリンク
治療には大きく分けて保存療法と手術療法の2つの治療法があります。
保存療法で改善が見られない場合、ここで初めて手術が検討されます。
手術の特徴や問題点、進行の程度や年齢、社会的、家庭的環境を考慮した上で詳細を決定します。
寛骨臼回転骨切術、骨盤骨切り術、内反骨切術、外反骨切術など、関節の温存に重点を置いた手術は骨を切り、股関節の形や負荷のかかる方向を改善させます。
それとは逆に、人工関節置換術、股関節固定術など、自分の股関節をあきらめて、関節を固定したり人工のものに置換えたりする手術もあります。
他にも骨盤を横に切り、股関節を内側にずらし骨頭を覆う部分を広げるキアリ法や、股関節を固定して動かなくする股関節固定術。
耐久面での寿命と長期的に見た時再置換えが必要になるが、劇的に改善が望める為、高齢者には人工股関節置換術などの手術が行われる場合があります。
Posted by banrai | 2009年6月 6日 13:38 | パーマリンク
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